2020年度に小学校で必修化、プログラミング教育はこの夏が熱い

ロボットメーカーやパソコンメーカーなど新規参入相次ぐ

日本のプログラミング教育が立ち上がるのか、分かれ目にあります。

2020年度の小学校での必修化に向け教材市場は活況で、教材会社に加えてロボットメーカーやパソコンメーカーなど、海外勢を含めて新規参入が相次いでいます。

一方で学校のカリキュラム(授業案)開発は道半ば。早くも面白くない授業が広がり、児童や生徒の興味をそぐのではないかと危惧されています。

20年度の授業開始に向けて、先生は19年度中には準備を終えている必要があり、授業ではプログラミング学習ツールやロボット工作キットを使った授業が想定され、パソコンがなくてもプログラミング的思考が学べるようなカリキュラムの整備が急がれています。

教員にとっても教材各社にとっても、この夏は熱くなりそうです。

 

まず楽しむことが大切

プログラミング教育必修化に向けて教材やカリキュラムの開発環境は整いつつありますが、次の課題はカリキュラムそのものです。

面白くない授業が広がり、児童や生徒の興味をそぐのではないかと危惧されています。これは現行の算数や理科などの授業に無理にプログラミングを押し込んで、教育実施率を高める懸念があるためです。

プログラミング教育で先行する英国では教員養成が不足し、必ずしも質の高い授業が広まりませんでした。

「日本も英国と同じ轍(てつ)を踏む可能性がある」と危惧されています。

必修化や現行授業への導入を優先しすぎると、面白くない授業が広がる可能性があり、授業で消化不良になれば“プログラミング嫌い”を生むリスクもあります。

東京大学の越塚登教授は「まず楽しむことが大切。その上でコンピューターを使うとすごいことができることを体験してほしい」と言います。小学校ではプログラミングを学ぶことよりも、コンピューターを使うためや楽しむためにプログラミングが必要と気が付くことが第一になります。

 

2020年プログラミング必修化は、楽しみな反面、わからない事も多く、保護者の不安も大きいと思います。

多忙な先生にも、さらに負担がかかってしまう現状にあり、試行錯誤の状態がしばらく続くのではないでしょうか?

少しでも不安を取り除くためにも、事前にプログラミングにお子さんが触れる機会を持ってみてはいかがでしょうか?

 

20年度に小学校で必修化、プログラミング教育はこの夏が熱い

日本のプログラミング教育が立ち上がるか分水嶺(れい)にある。2020年度の小学校での必修化に向け教材市場は活況だ。教材会社に加えてロボットメーカーやパソコンメーカーなど、海外勢を含めて新規参入が相次