「学校教育がガラッと変わるから、親が知るべき今から始める子どもの学び」

2020年に学校教育が変わると言われていますが、では実際どう対処していけばいいのかと不安に思われている方も多いのではないでしょうか?

そんな悩みを解決する手助けになる書籍を紹介したいと思います。

最難関・御三家中や国公私立高受験を指導してきた元塾講師である著者の山口たく先生は、約10年前、我が子の教育のために海外に教育移住しました。10年前には海を渡らなければ得られなかった教育が、これからは日本でも受けられるようになるといいます。このチャンスを活かすべく、今後の受験の動向、試験の変化、我が子が身に着けていくべきスキルとその学び方、育て方について解説されています。

これからの未来を一言で表現するなら、「変化の先が見えない世界」です。そんな未来を生きるためには、既存のマニュアルに頼らず、試行錯誤しながら、他者と協力して自分の進む道を見つけていく力が必要になってきます。

未来を生きる子ども達に必要な7つの力

1.「自己肯定スキル」

自分を客観的に捉え、判断できる力

2.「創造的発想スキル」

常識を超えて自分らしいオリジナリティあふれた発想ができる力

3.「論理的本質思考スキル」

物質の本質までさかのぼり、論理的に考える力

4.「分析的判断スキル」

情報を多元的に分析し、批判的に考えられる力

5.「テクノロジーリテラシースキル」

テクノロジーを適切に運用できる力

6.「自己表現スキル」

自分の考えを的確かつ効果的に伝える力

7.「グローバルコミュニケーションスキル」

異なる価値観の人々と共存していくために必要なスキル

多様化する未来では、自分軸を持っていなければ容易に流され、道を見失う可能性もあります。変化し続ける環境の中でも、自分の目標を明確に意識し、実現していく手段を探し出せる力が求められるでしょう。この7つの未来型スキルは、それを可能にする有効な手段です。

まずは1.自己肯定スキルからスタートし、大好きな事をたくさん経験し、自分を好きになり、自分が望むことや得意なことに気づき、間違いを恐れず挑戦することが礎になってきます。

2030年には、現在ある職業の約47%は自動化されているとさえ言われ、テクノロジーの変化は職業の姿さえも急速に変化していくと予想されます。親として、子どもの夢はどんなものであれ応援したいと思いますが、その夢のカタチもどんどん変わっていくかもしれません。親もその変化についていかなくてはいけませんね。

これからの子ども達は親世代のやり方とは違う時代を生きていく事になります。不確実な世の中を、上手に生き抜いてほしいと願う保護者の方におすすめの一冊です。

 

学校教育がガラッと変わるから親が知るべき今から始める子どもの学び

学校教育がガラッと変わるから親が知るべき今から始める子どもの学び