Appleはシカゴ全ての公立学校の生徒にプログラミングを教えると表明

Appleのティム・クックCEOは、シカゴにある全ての公立学校にプログラミング学習の授業を提供するべく、地域の教育機関に対して資金面を含めた協力を行う方針を明らかにしました。その中でAppleは、同社が2016年に立ち上げた「Everyone Can Code」を通じて生徒たちにプログラミング言語「Swift」を使ったコーディングの知識を教えることを目指しています。

その背景には、AppleなどIT企業が直面する「多様性」の問題があります。慢性的なプログラマー不足という状況に加え、そこで働く人が白人男性に偏っているという現状があり、多様性を求める団体などから是正を求める声が挙がってきたという事です。今回アメリカの中でもシカゴが選ばれたのは、人種の多様性が多い地域だからだそうです。

子供の可能性は無限大です。今回の取り組みで、今までプログラミングに触れる機会のなかった子供達にも将来の新しい扉が開かれるのではないでしょうか。

日本でも2020年のプログラミング教育必修化がこれに相当する大きな転機になりそうです。

Everyone Can Code」に「世界を変えることのできる何かを作るチャンスは、誰にでも与えられるべき」という一文があります。

ミライエも「Everyone Can Code」を目指していきたいと思います。

 

Appleはシカゴすべての公立学校の生徒にプログラミングを教えるために当局とタッグを組むことを表明

慢性的なプログラマー不足が叫ばれる中、Appleはアメリカ・シカゴにある全ての公立学校の生徒にプログラミングを教えるための方策を進めることを明らかにしました。その背景には、AppleなどIT企業が直面する「多様性」の問題も存在しています。 Apple to teach coding to every Chicago public school student https://www.usatoday.com/story/news/2017/12/12/apple-teach-every-chicago-public-school-student-code/942609001/ Appleのティム・クックCEOはアメリカの主要紙の一つである「USA TODAY」に対し、シカゴにある全ての公立学校にプログラミング学習の授業を提供するべく、地域の教育機関に対して資金面を含めた協力を行う方針を明らかにしました。その中でAppleは、同社が2016年に立ち上げたイニシアチブ「Everyone Can Code 」を通じて生徒たちにプログラミング言語「Swift」を使ったコーディングの知識を教えることを目指しています。 Everyone Can Code – Apple(日本) https://www.apple.com/jp/everyone-can-code/ この方針が定められた背景には、IT業界で慢性的にプログラマーが不足しているという状況に加え、そこで働く人が白人男性に偏っているという現状もある模様。Appleに限らず大手IT企業はいずれも同様の状況を抱えており、従業員の多様性を求める団体などから是正を求める声が挙がってきました。 今回Appleがシカゴを選んだのにもそんな背景が影響を及ぼしています。小学校から高校、短大あわせて45万人の生徒がいるシカゴはアメリカの中でも人種の多様性が高い地域で、幼稚園から高校までの「K-12」と呼ばれる教育機関にいる子どもたちの約84%が黒人またはヒスパニック系というされています。 クック氏はこの方針について「受け身の状態で教育カリキュラムに関与し、『どのぐらいの女性やマイノリティがコーディングを学ぶかな?』と結果を待つという最悪の行動を取るのではなく、私たちはそれを支える必要があります。初等教育から高等教育にまで関与することで、多様性についての状況を根本的に変える必要があります」と語っています。 同様の取り組みはさまざまな団体によっても進められており、やBlack Girls Code 、Girls Who Code などの組織がコーディングを通じた多様性社会の改善に向けた取り組みを進めています。また、Googleも同様の取り組みをシカゴで進めており、ヒップホップアーティスト「Chance The Rapper 」が立ち上げたSocialWorks に対して100万ドル(約1億1000万円)を、そしてシカゴの学校に50万ドル(約5500万円)を慈善団体であるGoogle.orgを通じて援助しています。 なお、今回Appleがどのような規模で取り組みを進めるかは不明です。 ・関連記事 女子中学生にプログラミングを教えると一体どうなるのか? – GIGAZINE 「100ドルをもらうか?コードを教わるか?」ホームレスがアプリ開発に成功した秘話 – GIGAZINE Facebookがトップクラスの公立学校とパートナーシップを締結、その狙いは? – GIGAZINE Google/Microsoft/Facebookなど20社が1億人の学生にコード学習を提供する「An Hour of Code」 – GIGAZINE iPhoneアプリの作り方講座で生徒の年収がなんと5倍に – GIGAZINE テクノロジーを学校教育に取り入れるために教師と生徒がすべきこと – GIGAZINE なぜトップクラスのハッカーにはロシア出身者が多いのか? – GIGAZINE in ソフトウェア, メモ, Posted by logx_tm 2018-01-04から2018-01-10の再生回数ランキング